在宅フリーランスが、会社と直接に仕事を請け負う時に起こるトラブルとは?

直接取引のトラブル事例

フリーランスとして働く在宅ワーカーの為に!
厚生労働省の発行するガイドライン

在宅ワークという働き方は、子育てや介護などの家族のライフスタイルに合わせて仕事の時間を調整し、時間的な裁量が大きく持てるということで、近年注目を集めています。

きちんとした食事を作り、家族の健康管理を行うことや、家族との時間を持つことも、とても大事な事です!

しかし、自分で開業届を出し、個人事業主となったからには、仕事への責任も重くなります。

正式なやり方としては、条件を提示し、契約書を結ぶことから始まり、

見積 → 発注 → 納品 → 受領 → 請求

このような確認工程を経た上で、慎重に仕事を進めていく事になります。

詳しくは、厚生労働省発行の「在宅ワーカーのためのハンドブック」や、「自営型テレワークの適正な実施のためのガイドライン」が参考になります。
(契約書、見積書などの参考例も掲載されています。)

厚生労働省の解説する在宅ワークの案内サイト 総合リンク

情報通信機器を利用して自宅などで仕事をしている方へ厚生労働省

しかし、直接受注による、フリーランスでの仕事は、エージェントを通した場合と比べて、実際には、様々な仕事のトラブルがあります。

事例1 : 受注した仕事の内容が、最初に言われたことと違う!

フリーランスとして、仕事を始めたばかりの頃に、

「とっても急ぎの案件だから!」

と、電話口だけで仕事の依頼を受けてしまったことがありました。

最初は、1 を〇〇円で という条件での仕事でした。

しかし、次の日には、2という新たな仕事が追加され、その次の日には3と4の仕事も追加されてしまいました。

「え、この仕事も、〇〇円に含まれるのかな?」とは思いながらも、
整理をする時間的余裕もない程に、仕事は切羽詰まっていたので、

お金のことは、仕事の後に言った方が良いかな?」と、

確認を後回しにしてしまいました。

納品が終わった後に、
「追加の2と3と4についても、請求をさせていただきたいんですが・・」とこちらから切り出したところ、

取引先に、激怒をされてしまいました。

駆け出しのフリーランスであるのに、生意気な態度であると思われてしまったようです。

フリーランスで仕事をしている人の中には、

実績を作るための仕事にお金をいただく事自体、ありがたい事

仕様の追加や変更は、よくあること

このような意見の方も居られるとは思います。

ここは難しいところです。

勉強をさせてもらう為、無償でも仕事を引き受けることもあるとは思いますが、最初にきちんとした方法でやり取りをしておかないと、後々にも同じ問題は出てくると思います。

その依頼主は、「できれば電話で依頼したい」というお客様でしたが、
電話で依頼をされたことは、記録には残りません。

ビジネスとしての正式なやり方としては、どんなに忙しくとも、
受注した条件を書面に起こして、再度メールなどで受注内容を確認する必要がありました。

請求の範囲についても、後々になって揉めることがないよう、最初に決めておくことが大事だったと思います。

トラブル回避方法1:見積書はきちんと発行する

その後、私は、仕事の進め方を反省し、急に依頼をされた案件に対しては、

最低限、見積書はこちらから発行し、見積もりに含まれる仕事範囲を明確に記載するようにしました。

そして、「仕事の内容が追加となった場合は、別途の請求としたい」ということは、きちんと伝えるようにしています。(見積書の備考欄にも合わせて記載しておきます。)

追加の依頼とまでは言えなくても、納品物の説明の時間が大きくなったり、依頼の変更への対応に追われることもよくあります。

できれば、色々なことを想定して多めに見積もりに含めたいですが、そうもいかないことも多いです。

そうなると、都度発注をお願いする手間をかけるのも、難しくなってきます。

トラブル回避方法2:発注工程に、外部システム
「Misoca」を導入する

そこで、私が、次なる対応策として、導入をしているのが、発注工程の簡素化、クラウド化です。

クラウド請求書・見積書・納品書管理サービス Misoca(みそか)

Misocaを使うメリット

・Misoca(ミソカ)では、見積もり・受注・請求のステータスや、情報をクラウド上・外部システム上で行うことが出来るのが便利です。

・自分か管理する外部システムであれば、発注の記録が消えてしまうという心配がありません。

・急ぎの追加依頼が来ても、システム上で速やかに発注の手続きを取ってもらう事が出来ます。

Misoca受注フォームの使用方法

1. Misocaに登録後、メニューバーにある、「案件」タブ→「受注フォーム」から、受注フォームを作成

2. 受注フォームへアクセスが出来るアドレスを、「メール送信」ボタンで取引先宛に送信

3. 取引先にブラウザ上で受注フォームを開いていただき、作成したフォームに入力を行っていただくだけで発注の手続きが完了。

会計ソフト開発会社の「弥生」が運営しているシステムなので、
発注書、見積書、請求書などを簡易に作ることが出来る上、「弥生」の確定申告ソフト やよいの青色申告 オンライン との連携も楽なのでおすすめです。

事例2 : 納品をしたのに報酬が支払われない!

報酬が支払われない、といったことも、フリーランスにとってよく直面することだと言われています。

私も、納品したデザイン案件が、発注先にOKをもらえないということは、度々ありました。

経験の少ないデザイナーの場合、提案段階のデザインが、コンペに使用されるということもあります。

着手金はあるのか、勉強料なのか、こういった事は、普通は事前にお互い認識を合わせた上で、仕事を始めます。

また、

自分や、自分以外の原因によって、仕事自体が無くなってしまう

ということや、

報酬が支払われないまま、取引先が倒産してしまう

ということもありうることだと思います。

このように、クライアントの直接取引で仕事を行うことは、大小のトラブルが起こりやすいのです。

もちろん、直接取引以外でも、フリーランスには様々な動き方があります。詳しくは、前回の記事に記載していますので、参考にしてください。


トラブル回避方法:ちゃんとした契約が重要。しかし、最初は仮契約に。

そこで、大事になってくるのが、契約書です。

しかし、契約書も、ただあれば良い、というわけでは、決してありません。

契約書があることによって、急いで決定した不当な条件での作業を、契約時間中行わなければならないことになってしまったり、
自分の首を絞めることにも、なりかねない場合があります。

相手から契約書を提示される場合、時折、相手にとって都合の良い契約となってしまう場合もあります。

・業務範囲と報酬
・著作物の利用範囲の設定
・免責事項
・修正回数の制限
・検収の条件(請求のタイミング)
・着手金やキャンセル料の設定
・経費の負担の持分

など、契約内容をこちらできちんと精査することも仕事の内になってきます。

(法律上の難しいことになりますが、損害賠償責任などの瑕疵担保責任も個人事業主には、課されます。)

また、最初から、契約条件などを、詳細に決められないことも多いと思います。

その際には、初めての取引先とは、試用期間を設け、「仮契約」で仕事を進める、という方法を採用するのが良いと思います。

この間に、作業のボリューム感を把握し、価格設定を決め、契約書に記載するべきことを考えます。

また、トラブルが起こりやすいと分かった相手先の場合、最初のうちに取引を止める判断が出来るようにもするためです。

その後に、出来れば、自分から契約書を用意することが望ましい事だと思います。


このように、フリーランスで動くには現状大変なこともたくさんありますが、働き方改革で、世の中はどんどん変わっています。

フリーランスの働き方の仕組みを作る、様々なサービスも日々生まれているので、

それらを上手に活用し、色々なトラブルからの防衛手段を用いるといったことも、今後、必須になって来ると思います。