フリーランスとしての道を選んだkiu-mrの道のり
私、kiu-mrは、数年前に会社を自己都合で退職することとなりました。
旦那の職場に近い方へ引っ越したタイミングで、色々な理由により、この選択をしました。
それまでは、就職氷河期の世の中を見てきていたので、どちらかというと、将来に不安のない仕事や、安定を選んで、動いて来たと思います。
派遣社員や、契約社員を経験した後に、正社員となり、産休・育休・介護休暇を取得出来、時短勤務の選択もある、比較的女性にとって働きやすい身分にはなったのですが、それらの特権はこの決断により無くなりました。
最近、新たな働き方として、「在宅ワーク」を紹介するニュースをよく聞きます。
「主婦やママで、家事と両立しなから、フリーランスとして自宅で仕事が出来る」という事に興味を持つ人も多いと思いますが、このようなニュースは、実態に沿っておらず、安直なものも多いです。
これは、あくまで一個人による体験による参考程度のものですが、その仕事の実情のことなどは、のちの記事に書きます。
私が、webデザインを学ぼうと考えた理由
私は、Adobeソフトの操作の知識はもともとありましたが、制作に関する実務経験はゼロです。
元々はクリエイターになりたい人だったので、「クラウドソーシング」という形での公募型のデザインの発注サイトなどを目にするようになってから、在宅での働き方が、気になるようになりました。
今後、web業界への大きなジョブチェンジは難しくとも、この仕組みを利用して、家事や育児と両立しながら在宅で仕事をすることが出来るのではないか・・・?と、その時は安易に考え、まずは学んでみようと思いたったことがその理由です。
在職中にハローワークに登録をする
退職届が会社に受理された後、まず一番に行ったことは、ハローワーク、求職の届けを出すことです。
雇用保険の受給対象者となり、「求職者支援訓練・職業訓練」に応募をすることが出来ます。
そして、東京都で開講しているweb制作を習得できる「離職者等再雇用訓練」3ヶ月のコースを受講しました。
東京都に勤めていましたが、都外の人も申し込みができます。私は居住地のハローワークから申込を行いました。
この訓練は、年度ごとに開講している授業など仕組み少しずつ変わっているようです。また、都道府県によっても内容は異なります。
授業料の減免制度もあり、加入している雇用保険により、教科書代程度など、安い受講料で、web制作の仕組みを学ぶことができます。
応募対象者には、色々な条件がありますが、基本的には選考があります。
東京都の職業訓練(求職者支援訓練)に通う
授業の内容は、分厚いコーディングの本を先生が読み、テキストエディタで打っていき、さらには演習、テスト、実制作、の繰り返しのような内容で、ついていくのに大変なスピード感のあるものでした。
特に、手を動かすことで、そこでは、コーディングの技術は、よく身についたように思います。
訓練の最後には、3社の会社の企業紹介のためのプレゼンテーションがあり、実際に、制作会社で実習を行うことも出来ました。
元々紙媒体のデザイナーだったり、web業界の営業の仕事についていた数人や、20代前半の若い人は、その後に仕事が決まったという話を聞きます。
しかし、ほとんどの人は、web業界への転職活動には苦戦をしています。
webデザイナー養成スクールに通う
webデザインの仕事について色々と調べていると、
「主婦・ママ・普通のOLでも出来る!」というキャッチコピーとともに、webデザイナー養成スクールや有料セミナーの広告を目にするようになります。
「正直、どうなんだろう? でも、こうやってスクールの広告を大きく出す位なのだから、需要はあるのではないだろうか?」
職業訓練だけでは十分ではなく、もう少し整理をして勉強をしたかったのもあり、次に繋げる為に、このwebデザイナー養成スクールにも通うことにしました。
そのスクールでは、育休中の方や、まだ小さな子供がいたり、子育てが落ち着いた主婦の方が多く、和気合いとした良い雰囲気でした。
授業内容は、すでに習得済みのものも多かったのですが、職業訓練で教わることは、少し古い知識も多かったので、訓練では習わなかったような知識をここでは得ることは出来ました。
しかし、内容としては、職業訓練と比較すると、とてもあっさりとしていた印象です。ホームページを1から数ページ、うわべだけ形作れるか、どうか、というものであるように感じました。
すでに会社のweb担当として働いている方などは、知識としては、良いとは思いますが、正直な所、しっかりwebデザインで稼ぐための力を身につけるには、私が通ったスクールでは、難しいような内容だったと思います。
頑張って仕事に就いた人もいますが、そういう人は、「普通の人以上に仕事への熱意があり、自主的に勉強したり動いたりして、デキる人」であるような人が多いです。特に主婦業や子育てと、両立をする為には困難なことも多いです。
在宅仕事では、頻繁に修正対応を要求してくる会社などもあるので、夕飯時や深夜に仕事をしなくてはならなくなると、ご家族の理解も必須になります。
小さい子供が在宅仕事中、家の中で危険な行動をしていても気がつかなかったり、色々な事件も起こります。
また、最初は、アルバイトや、低い報酬からのスタートです。そして、結局は現実を知って、辞めてしまうケースも何件も見ています。
では、在宅のwebデザイナーとしての仕事を得るためには、具体的にどういう動き方があるのか?
どういう現実があるのか?
このことについては、あくまで、個人的な体験をベースにしてですが、次の記事に書いていきます。