2020年2月

螺旋的な建物が不思議なアートと学びの場所
太田市美術館・図書館は、休日のひとり旅にも、ちょうど良い。

太田市美術館・図書館

以前の記事、都心から電車でふらりと日帰りできる!関東のアート旅【群馬編 – 高崎・前橋・館林】では、群馬県にある美術館めぐりをご紹介しましたが、ここ、太田市(群馬県)にも、美術館と図書館が一体となったアートスポットがあります。

2017年4月に開館した「太田市美術館・図書館」は、都心からは、およそ1−2時間かかる場所に位置していて、気分転換に日帰りで立ち寄るのにも、とてもオススメの場所です。

建築家平田晃久氏設計の、見たことのないような面白い建物となっています。また、実際に訪ねてみると、太田市の公営の文化施設でありながらも、色々な発見のあるつくりとなっています。

太田市美術館・図書館施設内部
施設内部のスロープを上がると、大きな窓から太田駅が見える

さざえの殻の中を歩くようにらせん状に建物の中を上がっていくことが出来、その両壁には、図書館の書籍が並び、窓際には閲覧コーナーが並んでいて、調べ物をしたりPCを開いたりしている人もいます。

その建物の中には、美術館の展示室と、視聴覚ホールなどが共存しています。

太田市美術館・図書館入り口
図書館の入り口部分。中は連続的な螺旋状な空間となっている

古い書籍を分類順に、機械的に並べて置いておくような、普通の図書館とは異なっていて、並べられる本もよく選び抜かれているのがわかります。

児童書のコーナーには、「デザイナーになるには?」「半導体の仕組みって?」というような、何かに興味を持つ入り口になるような書籍が、手に取れるような位置に、ディスプレイされています。

親子でゆっくりと出来る絵本コーナーも明るく、広々としています。

アートに関する書籍、他には手に入らないような展覧会の図録なども、特に充実しています。大人にとっても、何かしらの、興味のある分野の「学び」の本が見つかるように思いました。(ただし、貸し出しには、太田市内に居住、通勤・通学などの制限があります。)

また、駅側エントランスは、落ち着いて過ごせるオシャレなカフェスペースとなっています。

太田市美術館・図書館のカフェ
駅側エントランス部分。カフェの上に螺旋状になった2階の書棚を覗くことが出来る。

展覧会「2020年のさざえ堂――現代の螺旋と100枚の絵」について

今回の目的は、展覧会「2020年のさざえ堂―現代の螺旋と100枚の絵」を見ることです。
(2020年2月6日(木)から、5月10日(日)まで開催。観覧料は300円)

 「2020年のさざえ堂―現代の螺旋と100枚の絵」展示の一部分
「2020年のさざえ堂―現代の螺旋と100枚の絵」展示の一部分
「2020年のさざえ堂―現代の螺旋と100枚の絵」展示の一部分
展示室、図書館内部を通り、建物上部のホールまで続いています。

タイトルにある、「さざえ堂」は、仏堂の建築様式の一つとなっています。螺旋構造の回廊で作られているのが特徴です。

太田市には、群馬県太田市・曹源寺のなかに、「さざえ堂」が現存しており、重要文化財に指定されています。

それが、この太田市美術館・図書館の構造にも共通しているのです。

この螺旋空間で得られる仏教での巡礼のような身体感覚が、鑑賞体験にも繋がるような展示となっています。

詳しくは実際見に行くことで、感じ取ることが出来ると思います。

レトロ建物が残る太田市の街散歩

また、この施設は内側だけではなく、外側も螺旋に歩いていくことが出来ます。

テラスから外に向かうと、外の階段によっても屋根に向かい、登ることができます。屋根には芝生が敷き詰められ、各所に休むことが出来る椅子が置かれています。

太田市美術館・図書館2階テラス
2階のテラスより建物の外に出ることができる

太田市美術館・図書館 屋上
屋上のレストスペースから駅方面を望む

眼下には、太田市の商店などの風景が広がります。

太田市の駅前の商店街
施設の外に・レトロな商店街が見える

太田市では、太田市の商店などの街中の施設の中に、気軽に立ち寄れる「図書館」を作るという「おおたまちじゅう図書館」プロジェクトを実施しています。
昭和・大正レトロな建物を巡りながら、太田の街を散歩コースが紹介された、散策マップは、ここでも手に入れることが出来ます。

近くには、建築家・隈研吾氏の設計の「史跡金山城跡」や、大正期に建設された洋風建築「旧金山図書館」などの名所があります。

また、桜の季節には、八瀬川の沿岸に植えられた230本のソメイヨシノを眺めながら歩くことが出来ます。

インスタで有名なあのスイーツもある

また、この施設のカフェスペース「キタノスミス(太田市美術館・図書館1階カフェ&ショップ)」では、実は、独特な形のソフトクリームが有名です。

こちらは、「東毛酪農ソフト・アフォガード」です。

キタノスミス「東毛酪農ソフト・アフォガード」
施設内のカフェの「東毛酪農ソフト・アフォガード」

こだわりのミルクで作られたアイスは、見た目のインパクトだけではなく、味も濃厚です。

太田市美術館・図書館への行き方は?

東武鉄道を利用する場合

太田市美術館・図書館は、東武伊勢崎線太田駅から徒歩1分の場所にあります。
太田駅へは、都心からは、浅草駅・北千住駅・久喜駅などから、「特急りょうもう」を利用出来ます。
また、近隣エリアも一緒に散策をする場合は、東武鉄道の「ふらっと両毛フリーパス(3日間有効・特急券は別途)」もお得です、この展覧会の割引も受けることが出来ます。

熊谷駅からバスを利用する場合

熊谷駅から発車している、太田駅行きのバスを利用して、太田市美術館・図書館へ向かうことが出来ます。(乗車時間は50分程度)

以下のバスを使用します。それぞれのバスで、発着場所が異なります。

・路線バス 熊谷駅~妻沼仲町~太田駅線 KM61 (朝日バス)

朝日バスでの、熊谷駅からのバス乗り場は、北口を出ると見える、このファミリーマートの先(6番のりば)です。太田駅行きに乗車します。

熊谷駅のより、太田市美術館・図書館行きのバス乗り場
熊谷駅のバス乗り場はファミリーマートの先の6番乗り場

・太田熊谷間直行便バス・OTA-Cityシャトル500 (矢島タクシー)

また、OTA-Cityシャトル500の熊谷駅からのバス乗り場は、先ほどが逆の駅の南口から、OTA-City シャトル500 熊谷駅南口バス停(1番乗り場)となっています。

(2020年2月現在の情報となるので、詳しくは各運行会社にてご確認ください。)

MAP